5月2日、米国LAのドジャースタジアムで開催されたのが、MLBドジャース財団ブルー・ダイヤモンド・ガラ。ドジャースに移籍後初、加えて結婚後初となる、ご夫婦揃っての華やかな場への出席ということで、当然のごとく注目された我が国のヒーローカップル、大谷翔平氏と真美子夫人。

日頃からロイヤルメンバーの方々のファッションを追うと同時に、女性アナウンサーの方達のスタイリングを手掛けるなど、いわゆる公人と言われる方のスタイルに関わりがある私としても、今や世界一有名とも言えるこのおふたりが、一体この場でどんな華やかファッションをされるのか注目しました。

まず初見で感じたのが、おふたりのファッションが“とても日本らしい”ということ。それは良い意味でもあり、そうとも言えない面も……。特に真美子夫人ファッションに関しては、勿体無い! と感じたのも正直な感想でした。

その理由とともに、私達がインターナショナルな場で正装、または盛装をする場合のスタイルについての考察を紹介します。そして、おこがましいにも程がありますが、私が勝手に妄想する真美子さんにオススメしたいドレスも選んでみました。


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日本の美徳がつまった、真美子さんファッション

写真:AP/アフロ

黒に袖がシフォンで透け感のあるジャケット型トップスとパンツに、靴、バッグと全て色を統一させたブラックコーデ。お洋服はともに、NY発のエリータハリのものと見られています。

このスタイルを見て、なぜ日本らしさを感じたかというと……これらの条件が揃っていたから。

●黒
●パンツ
●身体の露出無し
●ローヒールのサンダル

これらが揃っていることで、決して派手には見えず、控えめ。そして、女性らしさを表に出さず、リラックス感もあり。おそらく我が国日本では同性に敵を作らないファッションと言えるのではないでしょうか。その点で、日本での好感度が高いのではとも推測できます。それゆえに、日本人対象としては高評価といえるスタイルでしょう。今どきでオシャレという声もあるようです。

では、実際にガラ・イベントが行われた米国では? というと、大谷選手のチームメートとその奥様たちは、色のあるセクシーなカクテル、もしくはイブニングドレスにハイヒールといった、真逆とも言えるスタイルが大半でした。

それが正しいスタイルという意味ではなく、私が気になったのは、陽がさす午後のガラ・パーティーにダークカラー、そしてカジュアルなニュアンスのパンツというアイテムに、ヒールの低いサンダル。全てがラフでリラックス感のあるテイストでコーディネートがされていて、昼間とはいえガラ・パーティーという本来であればフォーマルな場には、もしや“楽ちんスタイル”に見えかねないスタイルのようにも感じたのです。

英国ほど厳格ではない米国で、ドジャース財団主催ということで、選手たちの足元がスニーカーなどと特徴的な着こなし方はありつつも、こと女性に関してはやはり欧米共通のドレスアップが基本のようであっただけに、どこかにフォーマル、または華やかな要素を取り入れられると良かったかも……と思った次第。もちろん、TPOをわかったうえでのセレクトではあると思いますが、何よりも、元アスリートである真美子さん。180cmという高身長に締まったボディだからこそ着こなせるファッションは沢山あるだけに、勿体無い……と思ったのでした。
 

監督夫人やチームメイトのファッションは、どうだった?

写真:AP/アフロ

ちなみに、他の出席者のファッションがこちらですが、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督とトリシア夫人。スマートカジュアルなスタイルにスニーカーが米国らしい監督に、シックな色ながら全身キラキラに大きく胸元が開いたボディコンシャスなドレス姿の奥様です。

写真:AP/アフロ

そしてもうひと組。チームメートからは、8番エンリケ・ヘルナンデス選手と女優マリアナ・ヴィチェンテ夫人。こちらはお洒落カップルぶりがうかがえるゴージャスな装いで、ピンクのスーツに白を効かせたヘルナンデス選手と、胸元がかなりセクシーなドレス姿の奥様。ともすれば派手になりそうなところを、白一色で品良くまとめたところがさすがですね。

このように、男性は足元をスポーティーにしつつも、体にフィットしたジャケット+パンツでセミフォーマルにしつつ、女性はセクシーなドレスアップをしていました。